LONDON COLUMNING

ロンドンから音楽事情を発信していきます。音楽以外もたまにはね。

【FES】UA×(仮)ALBTRUS@残波JAM

たまには日本のことも書いてみようと思う。第3回となった残波JAMでの(仮)ALBTRUSUAのセッション。ただ僕はその場にいたわけではないので基本的には多くを語る資格はないと思っている。それでも「そこにいたかった」という想いが強くあったので、少しだけ。

 
残波JAM2013 11/10 UA 三宅洋平1/2 - YouTube

残波JAMには僕は第1回(201111月)に参加した。その頃はまだサラリーマンだったので、わざわざ残波JAMに合わせて夏休み的なものを取得し、飛行機に乗って、弾丸日程で参戦。那覇市内から少し離れた残波岬は本当に景色が綺麗で、当日は天候も良好。(前日の悪天候の影響でステージが当初予定していた場所ではなくなったということを当日知ったが当日はまさに快晴)、昼も暑すぎないし、日が沈んだ後も寒すぎるということもない。深夜は少し冷え込んだ記憶があるけれど、海辺で火を起こしてくれており、踊っていない時間はそこで暖をとることができた。人も多すぎず、かといって少なすぎるわけでもなく、非常に心地良い空間だったことを今でも鮮明に覚えている。沖縄飯も堪能できた。さらに当時(仮)ALBTRUSのマネージャーを務めていたOさんにも会えて少し話を聞くこともできたし、演奏前の三宅洋平さんやcromagnonのメンバーも普通にメインステージで一緒に踊っていたりもした。GOOUTのフェス特集のインタビューのときに「最も印象に残っているフェスは?」という質問で「残波JAM2011」と答えた。それくらい僕の中で意味のあるフェスだった。こんなに褒めちぎっているのにも関わらず、第二回は仕事が調整できず参加できなかったが、前年の僕のレポートを呼んで、数人の友人が興味を持ってくれて東京から参加したということを後で知り、なんだか嬉しかった。

 
残波JAM2013 11/10 UA 三宅洋平2/2 - YouTube

話は戻って第3回目となった残波JAM。そしてこのセッション。もし日本にいたのなら絶対にその場にいて聴いてみたかったなあと思えるセッション。「ここにいたかった」と思わせる映像を無料でアップロードすることは中長期的にフェス存続に効果を発揮するだろう。フェスがUstreamで中継されることに対する是非はたまに議論になっているけれど、「Ustあるから行かなくていいや」と考える層は、そもそも身銭を切って現場に行く可能性は低いので、フェスの生中継や後での音源公開はもっと増えていくべきだと個人的に思っている。もちろんフェスサイドとアーティストサイドとの密な関係性の上で成り立つ作品ということは前提として。例えばTomorrowlandのアフター映像なんかは単なる短い広告ではなく、それ自体が作品になっているので、あの映像がもたらす翌年以降への効果は計り知れないものがあるだろう。

 また話がそれた。UAについて。2013年のUAと言えば、とある長野のフェスに参加したことで話題になったが、僕は個人的な理由でこのフェスが好きではないので、(フェスの名前は一応伏せます、まあ分かってしまうけど。)残波JAMUAと聴いたときは本当に参加できる人が羨ましく、素直に行きたいと思った。もちろん何かしらのコラボもあるであろうことも期待して。その結果としてのこのコラボ。UAのコラボと言えば僕ら世代ならAJICOが真っ先に思い浮かぶだろうけれど、これからUAの話になったらこの動画を紹介したいと思う。AJICOのような華やかさやさらに言えば妖婉さみたいなのはないかもしれないけれど、UAのありのままの美しさと力強さが感じられることに加えて、演奏陣が全く負けていないことがこのセッションの素晴らしさ。(仮)ALBTRUS側の歌にUAが乗っかっているときはもちろんのこと、何度も聴いたことのある「悲しみジョニー」なんだけど、完璧に後ろが(仮)ALBTRUSサウンド。負けていない、でも強すぎない。まさに調和。聴いていて心地いい音楽。懐かしいのに新しい。ああ書けば書くほど、現場にいたかったなあと思う。皆さん来年は残波JAMへ是非。
http://zanpajam.org/