ダルストンのPassion Cloudsが素晴らしい箱だった

知り合いのバンドマンがダルストンでライブをするということで、ショーディッチからオーダーグラウンドに乗って５分程度のところにあるダルストン駅へ。以前はロンドンで一番イケてるエリアだったショーディッチからどんどん北へイケてるエリアが移動していると言っているロンドナーが多いのだが、実際のところ普通に街を何度か訪れたりするくらいでは分からないというのが本音だ。こちらに住んで少し知り合いもできて、音楽イベントなどにも多く参加して、良質なもの、ダメなもの、色んなものを見た上で改めて考えると、確かにダルストンあたりの方が最近いいお店やイベントが多い気がするなあといった感じ。ただもの凄いクールっていうよりは、それぞれのジャンルで面白い人が自分たちの好きなようにやっているというイメージ。今回訪れたPassion Cloudという箱もまさにそんな感じだった。

この建物は一階がライブハウスで二階がバーになっている。二階にもDJブースが設置されてあるので、良質な音楽を楽しむことができる。この日もヒップホップDJが回していて、ライブまでの間をゆったりと楽しむことができた。店員やスタッフはややヒッピー寄りのファッションをしている人が多く、インドアにも関わらずまるでフェスに来ているような内装や雰囲気を味わえる。日本で言うところの千葉県にある中滝アートビレッジに近い空気感だった。この箱では毎日違うテイストのイベントを実施しているようなので、イースト・ロンドンに「今」を楽しむのであれば、是非足を運んでおきたい場所のひとつ。オススメ！ 

22時予定だと聞かされていたが、23時くらいにライブが開始。今回のお目当ては西ロンドン・ノッティングヒルで生まれたSmiley&The Underclassだ。ロンドン在住10年を超える日本人ドラマーJay Hiranoを擁しており、この夏にはいくつかの英国内フェスにも出演が決まっている今後注目株のバンド。ダブやレゲエといったいかにもノッテッィングヒルな匂いがするサウンドが特徴。ノッティングヒルは映画の影響でもの凄いお洒落な高級エリアというイメージがついてしまっているが、少し駅から離れたポートベローロード辺りはジャマイカ人のコミュニティが多くある街で、ダブやレゲエといった音楽が街の色んなところから聴こえてくる。（この辺りのことについては以前もブログで紹介）

【SPOT】レコード屋巡り＠ロンドン〜Portobello Rd編〜 - LONDON COLUMNING

そんな場所から発信される彼らの音楽性にもこの夏は注目していきたい。（FUKUSHIMAをテーマにした楽曲があることには驚かされた）今後もこのバンドを追いかけていこうと思っているので、気になったら是非彼らをチェックしてみて欲しい。